長谷川恒男記念庫2年目 「第二展示室」開設

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長谷川恒男さんを慕う人々でにぎわう「第二展示室」

長谷川恒男さんを慕う人々でにぎわう「第二展示室」

欧州アルプス三大北壁冬季単独初登攀(とうはん)の記録を持つ世界的な登山家、長谷川恒男さん(1947~91年)の足跡と精神に触れる「長谷川恒男記念庫」(茅野市玉川)が、開館2年目の公開を始めた。没後25年の今年、最後に成し遂げた北壁グランド・ジョラスで使った装備や衣類を紹介する「第二展示室」を新たに開設した。館内は長谷川さんを慕う多くの人たちでにぎわっている。

グランド・ジョラスは1979年3月4日、長谷川さんがマッターホルン(77年2月)、アイガー(78年3月)に続き、最後に登った三大北壁。最難関ルートとされる標高差1200メートルのウォーカー稜を1週間掛け、世界初の冬季単独登攀を成し遂げた。

当時使った装備一式と登攀中の写真は80年、長谷川さんと長谷川さんの映画「北壁に舞う」制作委員会が松本市に寄贈し、山と自然博物館(旧アルプス山岳館)が展示、収蔵していた。新設の第二展示室には同館から借りた約70点が一堂に展示されている。

記念庫は、長谷川さんが人生初の冬山を経験し、山岳ガイドとして講習生と通った八ケ岳西麓の太陽館に併設している。アルパインガイド長谷川事務所代表で妻の昌美さんが各地から遺品を集め、昨年5月に開館した。1年目は約200人が訪れたという。

昌美さんは「没後25年が経過して長谷川を知らない世代が増えてきましたが、記念庫が『山に登ってみたい』と思う起爆剤になれば」と期待。長谷川さんと生前親交のあったフリー編集者の神長幹雄さん(66)は「『山で表現する』と言っていた彼を知る最良の場所。たくさんの人に訪れてほしい」と話していた。

公開日は5~10月の毎週土、日曜午前10時~午後4時。観覧無料だが、事前の電話連絡が必要。5月3日までは昌美さんが常駐し、観覧できる。観覧の申し込みは、武藤昭さん(携帯090・8726・6719)へ。

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