義勇軍と学校検証 シンポジウム記録集刊行

LINEで送る
Pocket

刊行した「義勇軍シンポジウム記録集」を紹介する唐木さん

県歴史教育者協議会を中心につくる義勇軍シンポジウム実行委員会は、昨年10月に伊那市で開いた第8回シンポジウムの記録集「子どもたちの『満蒙(まんもう)開拓』 学校はどのように青少年義勇軍とかかわったか―上伊那における青少年義勇軍」を刊行した。義勇軍の元隊員が語った証言などを通し、当時の学校が少年たちを送り出すのにどう関わったか振り返り、教師の思いを考え合った内容を資料とともにまとめた。

シンポジウムは、戦時中に旧満州(中国東北部)に送り出され、大勢が犠牲になった満蒙開拓青少年義勇軍について考える機会として年1回、県内各地で開いている。

第8回は、14歳で義勇軍に入った水田克己さん(88)=駒ケ根市赤穂市場割=が、当時の体験を語った。担任教員の勧めで志願を決め満州に渡ったが、くわを持って開墾をしたのは2回で「軍事訓練が主だった」。義勇軍とは何だったか一言で言えば「関東軍の代理」とし、「開墾すると言っておいて軍事訓練ばかりだった」と回想した。

記録集には水田さんの証言のほか、実行委が報告した上伊那の義勇軍送出の特徴や、少年たちを義勇軍へ送り出した教師側から検証した調査結果などを掲載している。

実行委員会の唐木達雄さん(84)=宮田村町三区=は「今回、信濃教育会や上伊那教育会の協力があり、証言者の具体的な話もあって、上伊那の学校の先生たちがどう関わったか明らかになった」とし、「もう二度と子どもたちを送り出すことがないよう、多くの人に事実を知ってもらいたい」と話した。

記録集はB5判、93ページ。600部刊行した。1冊800円(税別)。問い合わせは唐木さん(電話0265・85・4070)へ。

おすすめ情報

PAGE TOP