2018年4月30日付

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この4月からテレビアニメ「ルパン三世」と「ゲゲゲの鬼太郎」の新作が始まった。「ルパン三世」は47年、「ゲゲゲの鬼太郎」は半世紀にわたって繰り返し制作され、三世代にわたって愛される国民的アニメになった▼懐かしくなってそれぞれ3話ほど見てみたら、インターネットの動画投稿サイトやSNSなどが当たり前に使われていて、子どものころの記憶にあるアニメの昭和の風景とのギャップに驚いた▼今回のルパンが盗むのは、麻薬や銃など非合法な商品を扱う通販サイトが稼いだデジタル通貨。サイトの運営者は復讐として、ルパンを狩り出すゲームをSNSで仕掛ける。世界中のネットユーザーに追われ、どこに逃げてもスマートフォンで写真を撮られて居場所がばれるルパン。ネットの闇の住人と頭脳戦を繰り広げる▼鬼太郎に連絡をとる手段といえば妖怪ポストだが、そのポストの場所を探すのに、現代の子どもはスマートフォンを取り出し、ネットの質問サイトに答えを求める。仲良くなった猫娘ともSNSで連絡を取り合う。そもそも事件の始まりは、注目を集めたい動画の投稿者が迷惑行為をしたことだ▼新時代のアニメはあらすじの紹介もカタカナだらけになる。しかし、史実の石川五右衛門が言い残したとされるように世に盗人の種は尽きないし、悪さをする妖怪が実は人の心の闇を写した存在であることは変わっていなかった。

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