2018年5月1日付

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桜が散り、新緑が目にまぶしい季節がやって来た。きょうから風薫る5月。小学校に入学した1年生は学校に慣れてきただろうか。張り詰めた緊張感を漂わせていた新入社員も、大型連休で一息つけるといい▼5月1日は語呂合わせから「語彙の日」だそうだ。文章を扱う仕事をしていても、場面ごとどんな言葉を使うか悩むことが多い。子どもとお年寄りとの世代間交流などを情景が浮かぶように簡潔な言葉で描写するのは簡単ではない▼何気なく使っている言葉が誤用だったということもある。例えば議論が「煮詰まる」。議論が行き詰まり「結論が出せない状態になること」ではなく、「結論が出せる段階になること」が本来の意味。潮時は「ものごとの終わり」ではなく「ちょうどよいとき」が本来の使い方だ。日常会話で使う言葉にも落とし穴が潜む▼1月には、「広辞苑」(岩波書店)が10年ぶりに改訂されることが話題になったが、大人たちが豊富な語彙を身に付けようと、関連する書籍が売れているようだ。出版社は語彙力が会話力アップにもつながるとアピールする。確かに言葉の引き出しは多ければ多いほどいろんな場面で役立つと実感する▼文章で言えば、正確で分かりやすく、相手に伝わりながらも大げさでないように表現する。「借りたような言葉」ではなく、「自分の言葉で書く」ことも求められる。日本語はなかなか難しい。

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