登山家長谷川恒男の足跡 4年目の公開始まる

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長谷川さんの愛用品や足跡をたどる写真などが展示されている記念庫

欧州アルプス三大北壁冬季単独初登攀などの記録を持つ世界的な登山家、長谷川恒男さん(1947~91年)の愛用品や装備、写真などを展示した茅野市玉川の「長谷川恒男記念庫」で4日、開館4年目の公開が始まった。アルパインガイド長谷川事務所(東京)代表で妻の昌美さんは「自己表現の一つの形として世界の高峰に挑み続けた登山家の足跡を当時の用具などを通して知ってもらえたら」と話している。

記念庫は、長谷川さんが人生初の冬山を経験し、山岳ガイドとして講習生と何度も通った八ケ岳山麓の美濃戸口近くの太陽館内に併設されている。昌美さんが遺品などを集めて2015年5月に開館。長谷川さんを慕う人たちが思い出を語り合い、困難な北壁に単独で挑み続けた登山家の生き方に思いをはせる場所にもなっている。

長谷川さんは1991年10月10日、当時未踏峰だったパキスタン北部のウルタルII峰(7388メートル)を登山中に雪崩に遭遇し、43歳で亡くなった。生前、著書に「人間ならば、同じ生きるなら、より充実した一生を送り、死んでいきたいと望むのではないだろうか。そう考えると、死というものをことさらに悲しむ必要もないような気がする」と記していた。

昌美さんは長谷川さんの遺志を受け継ぎ、同国の夫の墓がある麓の村に学校を建設。20年以上がたち、現在1000人の子どもが通っているという。

公開日は10月28日までの土曜、日曜の各日午前10時~午後4時。入場無料だが、事前の電話連絡が必要。昌美さんは5日まで記念庫に滞在する。観覧の申し込みは武藤昭さん(電話090・8726・6719)へ。

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