2018年5月9日付

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概念は「ごちゃまぜ」だそうだ。青年海外協力協会(JOCA)が東京から駒ケ根市に本部を移して2カ月。市内にある国際協力機構(JICA)駒ケ根青年海外協力隊訓練所との「実践講座」など、地域と連携したまちづくりの試みが動き出した▼講座では訓練所の隊員候補生が中心市街地活性化や外国籍住民の支援、教育支援といった課題ごとに市民グループや福祉施設などに入り、ともに事業の立案や実行に携わる。地域に飛び込み海外の派遣先で求められるコミュニケーションや課題解決の力を高める狙いだが、地域にとっても候補生の能力を生かすチャンスになる▼JOCAは青年海外協力隊の帰国隊員を中心とした組織。訓練所の運営や訓練を担うほか、海外での経験を生かしたまちづくりにも力を入れている。駒ケ根への本部移転を地域活性化の起爆剤にと、市も大きな期待を寄せている▼パラオで水産振興に取り組んだ隊員が「私たちの活動期間は2年しかない。一つの失敗で立ち止まれない。とにかくいろんな人を巻き込んで挑戦を繰り返すだけ」と話してくれたことがある。多様な人とつながり状況を打開していくたくましさが「ごちゃまぜ」の考えに重なる▼”協力隊のあるまち”にふさわしい環境が整いつつあると思う。ただ彼らの取り組みや人材に頼るだけでなく、どう互いの利益に結び付けるか。受け入れ側の姿勢も問われそうだ。

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