福祉と農業の連携へ試み 八ヶ岳みらい菜園

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ジュース加工用のトマトの苗を植える体験をする障がい者訓練施設の利用者ら

飲料・食品メーカー大手のカゴメ(本社名古屋市)が、富士見町内に来年4月にオープンする計画の観光施設「カゴメ野菜生活ファーム富士見」で、同施設のほ場管理を担う農業法人「八ヶ岳みらい菜園」(同町、宮坂典利代表)が、福祉と農業の連携を図る試みをしている。障がい者に農作業に関わってもらうことで社会参加や自立につなげ、一方で農業の人手不足解消にも役立てることを期待。8日には町内の県諏訪養護学校生徒と、知的障がい者らの自立訓練施設利用者がトマト苗の定植を体験した。

同法人はカゴメと地域の農業者が共同出資して設立した。「カゴメ野菜生活ファーム富士見」は同社の富士見工場隣接地に設け、同工場や同法人と連携して農業や農産物加工事業などを展開する。法人は生食用トマトの施設栽培や高原野菜の露地栽培などを行う計画だ。

8日のトマト苗の定植には、授業で野菜栽培をしている諏訪養護学校高等部の生徒と教諭、知的障がい者らが自立訓練をする「アートカレッジちゃお」(同町)の利用者ら約10人が参加。同ファームのほ場約10アールで2人一組になって約1100本の苗を移植機を使って植えた。ジュース加工用として、8~9月に収穫され、約7トンの収量を見込んでいる。

今年はより多くの福祉施設利用者らに参加してもらい、トマトやホウレンソウ、プチベールなどの収穫や畑の管理作業を体験し、収穫量に応じて対価も支払いたい考えだ。

同校高等部3年の小原郭也さんは「植え方を教えてもらい、困らずにできた」とし、成長を楽しみにしていた。同校教諭は「授業で行っている野菜作りの経験が生きた」と話していた。

同法人による福祉と農業の連携事業は昨年、同町地域活動支援センター「赤とんぼ」や「ちゃお」の利用者が青汁の材料のプチベールなどを収穫したのに続き2回目。

同ファームの片岡雅大部長は「障がいを持つ皆さんが生き生きと働き、自立できる社会になっていくモデルになったらいい」と期待していた。

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