117年ぶりに再建 茅野・頼岳寺の禅堂

LINEで送る
Pocket

117年ぶりに再建された頼岳寺禅堂

かつて七堂の伽藍を配した禅宗様式寺院だった茅野市ちの上原の名刹・曹洞宗少林山頼岳寺(岸田栽華住職)で、1901(明治34)年の大火で焼失していた禅堂が再建された。10日午前10時から落慶法要と式典が行われ、117年ぶりに焼失前の本来の姿をみせた禅堂の復興を檀信徒らが祝う。

明治の大火では七堂の伽藍が全焼したが、これまでに本堂、開山堂、庫裏、鐘楼門、山門などが再建されてきた。しかし、かつて修行道場として文化の発信地でもあった寺にとってもっとも重要な禅堂が再建されていなかったため、同寺では「禅堂は禅宗寺院の根本道場」とし、復興を計画した。

明治初期に写真技術を導入した竹田凍湖が描き残した境内絵図を元に復興工事が行われた。総事業費は約2億円で、檀家(約2600戸)や信徒の寄進などで賄う予定。設計監理は中村建築研究所(長野市)、施工は北野建設(同)が請け負った。

工事は昨年2月に着工。銅板一文字ぶき屋根で、柱には木曽ヒノキをふんだんに使用。間口は約20メートル、奥行き約9メートル、高さ約13メートルの重厚感漂う禅堂が完成した。

岸田住職は「禅堂の完成により、117年の時を経て七堂の伽藍が整い、創建当時の全容が復元された。現在の檀信徒の熱情により完結した」と話している。

おすすめ情報

PAGE TOP