2018年05月10日付

LINEで送る
Pocket

記者という仕事をしていて怖いものの一つが、記事の間違いである。紙面全体の信頼を損なうから、自分だけでなく、周囲に載った同僚の記事までも台無しにしてしまう。日々心しているけれど、長くやっていると、幾度か痛い目に遭う。苦い経験も多い▼原因を考えると、単純な誤字脱字に始まり、事実誤認や思い込み、関係先への確認不足と、いろいろである。問題を一点に集約すると、油断ということになる。言葉を変えれば、悪い意味での「慣れ」だろうか。「いつもやっている仕事だから」の気持ちは禁物だ▼ここにも一つ、あってはならない慣れがある。昨年春、県警が発表したまとめで、7歳児の交通事故が月別に見て、5月に最も多く起きていることが分かった。7歳は小学校1年生と2年生の年齢層。県内で発生した過去5年間の事故を集計した▼思うに、5月の事故の多さは、新年度が始まって1カ月がたち、どこかに慣れが出てきた結果だろう。年度初めは家庭や学校で車に気をつけてと、しつこく言われ、注意する。それがしばらくたてば、意識が薄れ、気が緩んでしまう▼大型連休が明け、新年度も仕切り直しとなる。自宅や学校を一歩出れば、道路に危険があふれる時代。子どもたちに今改めて交通安全の注意を促したい。同時に車を運転する側の大人も慣れを排し、日々新たな気持ちでハンドルを握る大切さを認識したいと思う。

おすすめ情報

PAGE TOP