看護エピソード優秀賞 岡谷市民病院花岡さん

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患者との出来事をつづった作文で「忘れられない看護エピソード」の優秀賞に輝いた花岡さん

患者と共に闘う「白衣の戦士」でありたい―。岡谷市民病院の看護師花岡こずえさん(24)=岡谷市=が、「忘れられない看護エピソード」作文コンクール(厚生労働省、日本看護協会主催)で優秀賞に輝いた。看護師になって3年目に経験した出来事を記し、看護の道の決意をつづった。花岡さんは「何かで表彰を受けるのは初めて。とてもうれしいです」と笑顔で語った。

花岡さんは小学6年生の時に父親を病気で亡くした。父の入院する病院で働く看護師たちの姿が、自身の進路を決めるきっかけになった。「外泊で自宅にいる父の様子を見に、仕事帰りに家に寄ってくれた。患者に対する姿勢に胸を打たれました」と振り返る。

松本短期大学看護学科を卒業し、21歳で看護師となった。現在は呼吸器内科に配属されている。コンクールに応募した作文「白衣の戦士」は、昨年担当していた70代の男性患者に「看護師さんは白衣の天使じゃなくて、白衣の戦士だよね」と言われ、ハッとしたことを題材にした。

肺がんを患い胸に水がたまる男性は、息苦しさを「海で溺れているみたい」と言っていた。花岡さんが背中をさすると、「海で溺れていたら、白衣の戦士が助けに来てくれた」と感謝していたという。 男性が「戦士」と言った意味について、仕事に追われる中で自分の顔つきが険しくなっていることを指摘されたとも感じたが、真意は聞けずに男性は数週間後に亡くなった。作文は「(男性が)病気を相手に共に戦った戦友だと思っていてくれたならば、私はこれからも『白衣の天使』ではなく、『白衣の戦士』であり続けたいと思う」と締めくくった。

花岡さんの目標は、患者のわずかな変化にも気が付ける看護師。「受賞は自分の看護を見つめ直すきっかけにもなった。目、耳、手、全身を使って患者の気持ちに寄り添いたい」と話した。

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