災害時情報収集にドローン活用 伊那市

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伊那市役所南側の広場で行われた災害時のドローン活用実験

伊那市は11日、災害時の情報収集に向けた小型無人機ドローンの活用実験を市役所南側広場で行った。ドローンを使った事業を手掛ける蟹澤幸一さん(59)=同市手良野口=と市内で空撮事業を営む大木大輔さん(37)=南箕輪村=が協力。目視が困難な被災現場を確認する想定で、上空からリアルタイムで地上に設けた対策本部に画像を送信した。市が訓練を含めた災害対応でドローンを用いるのは初めて。この日の実験で有効性を確認し、今年度中にも両者が代表を務める団体、事業所と災害時の応援協定を結ぶ考えだ。

蟹澤さん、大木さんがドローンによる地域貢献を考える中で市に申し出て実施。広場にある水路を被災地に設定し、立ち木を倒壊した建物などに見立てて行った。

水路片道60メートルの上空を往路は35メートル、復路は30メートルの高さで飛行し、途中で360度旋回して全景を把握。地上の本部に設けたモニターで市危機管理課の職員が空撮画像を確認して指示し、蟹澤さん、大木さんと連携を図った。

風やアプリケーションの不具合の影響もあったが「迅速に対応できた。チームワークが大切で、現場の要望に応えていきたい」と蟹澤さん。大木さんは「発災直後の迅速な対応に ドローンは効果を発揮し、その後の対策にもつなげられると思う」と話した。

市は今後、両者の協力を引き続き得ながら、山間地など厳しい環境下での実験も行っていきたい考え。山口俊樹危機管理監は「安定した画像は想像以上。大規模被害や孤立地域など早期に全体像を把握することに有効で、ドローンをどのように活用していくかさらに実験を重ねていく必要もある」と期待した。

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