「しんきん文庫」開館 諏訪信金発祥の地に

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開館セレモニーでテープカットする関係者

諏訪信用金庫(今井誠理事長、岡谷市)が、昨年の創立80周年記念事業として、同市銀座の同金庫発祥の地に建設した「諏訪信用金庫記念館『しんきん文庫』」が12日、開館した。2階建ての記念館1階は「武井武雄の部屋」として、同金庫の所蔵品を中心に同市西堀出身の童画家武井武雄の作品を展示。2階は「しんきんコーナー」として同金庫と諏訪地域の経済に関する資料、諏訪出身の作家新田次郎の作品、地元企業や団体、個人の出版物などを収蔵した図書室とした。関係者約40人が出席した開館セレモニーで今井理事長は、「歴史をたどり将来を見つめ直す。これからの諏訪地方の歴史文化の発展に少しでも役立てたら」と述べた。

記念館が建設されたのは、県道下諏訪辰野線と今井新道交差点南東側で、1937年に発足した同金庫の本店があった場所。長期間、更地になっていたが、昨年の80周年記念事業として「先人の歩みを忘れず、将来を展望する」願いを込めて記念館を建設し、運営委員会を設置して開館準備を進めてきた。

記念館は鉄骨造2階建て約205平方メートルで、発足当初の本店建物のデザインを生かした外観。1階の「武井武雄の部屋」には、「本の宝石」とも形容されている武井の刊本作品と専用箱、戦前の代表作の「赤ノッポ青ノッポ」の原画と生原稿、タブロー画「ワシリィ・グラジニィ」などを展示している。1946年に配布した刊本作品NO12「KOKESHI」の原本をはじめ、貴重な資料も多い。

開館セレモニーに出席した今井竜五市長は、「岡谷の歴史を伝えていく新たな拠点ができた」と感謝。イルフ童画館の山岸吉郎館長は「これだけの武井作品を所蔵していたのは、(諏訪信金が)武井を昔から評価していた証。武井作品を見ることができる新たな場所になった」と歓迎した。

「しんきん文庫」は武井作品を含めて約3000点の書籍を収蔵。土日祝日、盆と年末年始を除き、平日午前10時から午後4時まで開館する。入館料は無料。書籍の貸し出しはしないが、2階の図書室で閲覧できる。武井武雄の刊本作品も受付で申し込めば、実物を手に取って鑑賞できる。問い合わせは記念館(電話0266・21・1013)へ。

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