2018年05月14日付

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「皆さん、虫歯はないですね?」。4月初め、電子部品メーカーKOA(箕輪町)の入社式。役員が優しく問い掛けると、新入社員53人が「はい」と返事をして白い歯を見せた。歯の健康は心と体の健康。いい仕事につながる。検診・治療は同社が入社前に求めていることの一つだ▼伊那市の歯科医師鈴木弘也さんによれば、原始人は虫歯とはほぼ無縁だった。私たちとは食べる物の硬さが違い、噛む回数が格段に違った。良く噛むことで唾液が出て自浄作用が働いた▼1回の食事での噛む回数は現代だと600回。弥生時代であれば4000回、昭和初期でも1200回になる。「口の中は部屋と同じ。汚したら掃除が大変」と、虫歯予防には良く噛んで食べることも重要と説く▼5月2日に92歳で亡くなった絵本作家のかこさとしさんには歯科医の兄がいたそうだ。そうした環境もあってか、歯を題材にした絵本も数多く手掛けた。「はははのはなし」(福音館書店)では優しい絵とテンポのいい話で、虫歯の原因から、歯磨きや良く噛む大切さまでを分かりやすく教えてくれる▼6月4~10日は「歯と口の健康週間」。地域でも啓発イベントがある。…こどもにも おとなにも あなたにも わたしにも いまはえている「は」はとてもたいせつ…(はははのはなし)。毎日をハハハと笑顔で過ごせるよう、絵本からも地域からも歯の健康を学びたい。

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