2018年05月15日付

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「国際信州学院大学」という言葉が13日の夜からインターネットを飛び交っている。この大学の職員がうどん店に予約を入れて貸し切ったものの、当日になって店に連絡しないままキャンセル。店側が激怒してツイッターに事の次第を投稿したという▼長野県民なら実在しない大学だと気がつき、うどん店の投稿も同様に架空の出来事だと見当が付く。が、ツイッターには、本物と信じたユーザーによる同情や怒りの投稿があふれた。この大学の発祥は、ネットの掲示板らしい▼作り込まれた公式サイトまであって、学長の言葉に始まって、学歌、大学の歴史、学部の紹介、寮や生協の説明、就職実績まで掲載されている。公式サイトの中身をよく読めば偽の情報ばかりで、人をからかうためのいたずらだと分かる。しかし、政治や事件のニュースならともかく、どこからか流れてくるこの程度の情報が本物か偽物か、いちいち疑ってかからない気持ちも理解できる▼繰り返すが、長野県民なら「フェイク」だとすぐに判断できる。だが、これが他県の大学名だったらどうだろう。「そんなこともあるのか」と受け流し、人によっては気軽に拡散してしまうかもしれない▼情報は取り扱いを間違えれば、命に関わる事態も引き起こしかねない。今回は悪質ないたずらで済む話だったが、ネットリテラシーについて考える機会として気に止めておきたい。

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