2018年05月16日付

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日本語の特長の一つは、ひらがなと漢字、カタカナが混在することだ。おそらく外国にはこうした言語はないだろう。漢字ばかりでも、ひらがなだけでもない読みやすさだ▼大型連休中のプロ野球公式戦で、「こどもの日」前後に甲子園球場や神宮球場など3球場のスコアボードの選手名がひらがな表記された。個人的には同姓が複数いる選手の表記などに違和感を覚えた。中日の大野奨太選手は通常「大野奨」だが、「おおのし」。オリックスのT岡田選手は「てぃーおかだ」となった▼子どもたちの反応はさまざま。好意的に受け止める意見の一方、「好きな選手の漢字は、もう覚えている」との声もあった。必要な漢字は大人になる前に必ず学ぶときが来る。好奇心旺盛の子どもたちが、自主的に好きなスポーツを通じて漢字を学ぶのも、実践的な教育だと思う▼漢字をひらがな表記するのは、どの程度の割合が適正か。氏名を全部ひらがなにすることでどの年齢層の子どもが喜ぶのか。小学校低学年か高学年かでもそれぞれ意見が分かれるだろう。ただ、小さな子どもに無理やり、難しい漢字を覚えさせるのは好ましくない▼今の世の中、パソコンで単語を打ち変換すれば即漢字が出てくる。字の詳細を知らなくても良くなった。だが手書きの場合、漢字を忘れて戸惑う時もしばしばある。ひらがなと、漢字があってこその美しい文章だと改めて感じた。

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