浄化水で植物栽培 クリーンレイク諏訪

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浄化水が流れる水路に置いた実験中のプランターを示す八町所長

諏訪地方6市町村と北佐久郡立科町の一部の下水を処理する諏訪市の豊田終末処理場「クリーンレイク諏訪」で、浄化処理後の水を活用し、水耕栽培を行う実験が行われている。場内設備の洗浄に利用している浄化水を湿らせたスポンジ上にマリーゴールドの種をまいたところ、順調に発芽した。八町博明所長は「浄化水がどんな植物に適しているかさらに実験を進めたい」とし、野菜作りも試すという。

同処理場では、家庭や工場の排水を集め、水に溶けない汚泥などを沈ませたり、微生物の働きを応用したり、ろ過設備を活用したりして浄化し、諏訪湖に放流している。浄化水の一部は処理場内で利用しており、敷地内にある県諏訪湖流域下水道事務所の入り口近くにも水路を敷き、池を設けて魚を飼っている。

八町所長によると、下水処理で排水の浄化処理を行っており、汚濁物質はほとんど取り除くが、窒素やりんなどの栄養塩類は完全に除去しているわけではないという。処理場への流入水と比べると、わずかな量だが残った有機分を含んだ水を植物栽培に利用しようとするのが実験の狙い。

マリーゴールドの種をまいた実験用のプランターは池に流れ下る水路に設置した。プランターの底に穴を空け、浄化水が常時スポンジを湿らして池に流れるようにした。種は10日にまいたが、14日には早くも発芽し、15日も成長が進んでいた。八町所長も「思ったよりも成長は早い」と話した。今後は花の成長を観察しつつ、キュウリやトマトなど野菜の栽培も実験する予定。肥料を与える必要がなく、浄化水をそのまま栽培に使えるのがポイントだ。同所長は「浄化水の新たな活用方法。住民が下水処理を正しく知り、関心を持つきっかけになってくれれば」と話している。

同施設では毎年9月に下水施設を公開するほか、お楽しみ企画を用意するイベント「クリーンレイク諏訪ふれあいまつり」を開催しており、水耕栽培実験の成果も紹介したい考えだ。

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