戦争の悲惨さ語り継ぐ 平和を守ろう会が文集

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「戦争はいやだ、平和を守ろう会」が発刊した文集「不戦を誓う百人のことば」を手にする飯田悦司会長(左)ら

諏訪地域の有志らでつくるグループ「戦争はいやだ、平和を守ろう会」が、戦争の悲惨さや平和への思いをまとめた文集「不戦を誓う百人のことば」を長野日報社から発刊した。戦争体験者を含め諏訪地域を中心に20~90代の85人が寄せた随想や詩、短歌、俳句の計103点を掲載。同会は「戦争の悲惨さを語り継ぎ、不戦のための活動を続けたい」としている。

同会は2004年に設立し、これまでに短歌や手記を公募して「不戦を誓う九十九人の手記」「不戦を誓う二百人一首」を発行した。未掲載の平和に関する詩や俳句などを掲載する冊子を発行したいと募集した。

戦時中の体験では、満州(中国東北部)の部隊に入隊した当時の様子、国内で遭った空襲などについて手記が寄せられた。「平和」をテーマにした随筆や短歌も。中には故人の随筆や短歌を遺族が提供したケースもある。

若者も寄稿し、下伊那郡松川町の20代の男性は「戦争を知らない僕が戦争を学ぶ」と題し、祖父母から聞いた戦争体験に触れて「『戦争を知らないこどもたち』が、単なる数字や事実の羅列ではない『戦争』を、語り継いでいかなければ」と記している。

編集責任者の山田皓一副会長(80)によると、07年に発行した「不戦を誓う九十九人の手記」では、戦争中の体験を書いたのは9割ほどあったが、11年が経過し、戦時体験に関する作品は約5割になった。山田さんは「戦争中のことを書ける人が減っている」と実感したという。飯田悦司会長(92)は「大勢の人に読んでもらい、平和の糧になれば。戦争を知り、平和の尊さを学んでほしい」と話した。

文集では同会発足15年の歩みも約70ページにわたり紹介している。

A5判、265ページで1000冊発行した。希望者に2000円(税込み)で頒布する。問い合わせは同会事務局長の栗田勝さん(電話090・1868・0074)へ。

同会は5月20日午後2時から、諏訪市のRAKO華乃井ホテルで出版記念会を開く。参加費2000円。本の販売もある。

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