2018年05月17日付

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朝方、諏訪湖畔にある上諏訪温泉の旅館街を通ると、従業員がホテルや旅館を後にして遠ざかっていくバスや乗用車に手を振る姿を見掛ける。宿泊への感謝とともに、「また来てくださいね」との願いが込められているのだろう▼観光客の受け入れで大切な「おもてなし」。まち全体でその気持ちが醸成されているのかどうか。先ごろ諏訪市内で開かれた、まちづくりに関する会合。にぎわいづくりに何ができるか話し合う中で地域には観光客を歓迎する「ウエルカム感がない」との発言が出た。自戒を込めてうなずかされる意見だった▼諏訪市の旅館「渋の湯」のおかみ辰野由美子さんが、日本旅館協会の会長表彰を受けた。型通りではなく、声を掛けてほしいのか、そっとしてほしいのか、様子を見ながら対応することを意識しているという。客に合わせて臨機応変に対応する接客のヒントを聞いた気がした▼2017年の訪日外国人客は2869万人に上り、前年を2割近く上回るなど海外から注目される日本。19年には国内でラグビーワールドカップ(W杯)、20年には東京五輪・パラリンピックを控えて接遇はますます重要度を増す▼観光地でサービスを提供するのは宿泊施設の関係者だけれど、まちなかでの気軽なあいさつや案内など誰でもできることがありそうだ。「おもてなし上手」が増えることで、まちの雰囲気も少し変わるかもしれない。

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