霧ケ峰に防鹿電気柵 ニッコウキスゲを保護

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通電線を張り、電気柵を作る参加者

県や自治体、地権者など41団体でつくる霧ケ峰自然環境保全協議会は16日、諏訪市郊外の車山肩、富士見台周辺のニッコウキスゲ群生地をニホンジカの食害から守るため、電気柵を設置した。構成団体から約60人が参加し、支柱を立てて通電線を張った。地権者や観光協会による電気柵の設置作業はすでに完了しており、霧ケ峰一帯では、防護ネットや鋼鉄柵を含め計14・56キロにわたって防鹿柵などが設けられた。

霧ケ峰高原の柵の設置は2008年度から始まり、この日作業をした車山肩、富士見台は11年度から電気柵や防護ネットなどで鹿の侵入を防いでいる。事務局の県諏訪地域振興局環境課によると、昨年度は柵の内側でニッコウキスゲが咲いたが、外側では花が食べられた跡が見つかったといい、「柵の設置効果は確認された」とした。

電気柵は車山肩で約2・1キロ、富士見台西側で約0・8キロにわたって設置した。長さ1・9メートルの支柱を約5メートル間隔で立てて、縦4列になるように通電線を張った。電気柵には高電圧、低電流の電気を24時間体制で流す。 電源は太陽光発電で賄い、蓄電設備を設けた。車山肩の一部では観光客の写真撮影に配慮するため短い支柱を用い、通電線を2列にした。参加者は4グループに分かれてそれぞれの担当エリアで作業に励んでいた。

ニッコウキスゲは例年、7月中下旬ごろに盛りを迎え、この時期は年間を通じて最も多くの行楽客が訪れる。花芽を食べる鹿の影響で一時は花数が減ったが、柵の設置などにより、回復しつつある。

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