2018年05月18日付

LINEで送る
Pocket

少子高齢化が話題になると決まって出るのが結婚の話。「未婚者が多くて困るじゃないか」とくる。将来の担い手不足、高齢の単身世帯の増加は深刻な課題だが、結婚ばかりは周囲の期待通りにはゆかない▼「その気があるのか」と家族らの気をもませる当人にも相応の理由と事情がある。20代は仕事を覚えるのが精いっぱい、30代は中堅としてアテにされ、自営なら事業後継に必死な頃。気づけば40歳を過ぎて、ここまでくると生活力もつき「今さら焦る必要もないか」と妙な余裕が生まれてくる▼そうするうちに親が老い、さらに介護が始まればもう結婚どころではない。「結婚はしたいが、介護の必要な親がいるので苦労をかけると分かっているから無理」「老いた親に心労をかけたくない」。近頃、こうした理由で結婚に踏み切れない人が陰ながら多い▼親は子の幸せのためなら老いの不自由や心細さを耐えるつもりでも、子にとってはその心がまた切ない。親思いの優しさと責任感がある人ほど縁遠くなる。離婚で一人親世帯が増えている今後は、こうした思いを抱える未婚者がさらに増えるのではないか▼「独り身は気軽なもんだ」とはもはや言い難く、未婚者も少子高齢化に苦労する一員。介護と婚活―一見無縁なこれらを切り離しては考えられない事情を汲み、見合いの場に立つこともままならないお一人様への理解とサポートもあるといい。

おすすめ情報

PAGE TOP