実践訓練で問題解決 JICA駒ケ根

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空き店舗を活用した商店街事務所にイラストを描く準備をする協力隊隊員候補生=駒ケ根市広小路商店街

駒ケ根市の国際協力機構駒ケ根青年海外協力隊訓練所が今年度第1次隊の派遣前訓練に取り入れた「実践訓練」が市内各地で本格化している。隊員候補生が市民グループの一員となり、組織ごとに新規事業を実施することで、問題解決能力を高める目的。19日には候補生194人がグループごとに市内の施設へ分散し、事業実現への聞き取り調査や計画立案に臨んだ。

実践訓練は、海外への赴任に際し、隊員のコミュニケーション不足を補うほか、駒ケ根市民との交流促進、地域活性化の狙いも含む。すでに今月上旬から福祉施設や更生施設、住民グループなどと共同で、先方の意向に応じた事業の立案に入っている。

このうち、市の中心市街地にある広小路商店街振興組合営業委員会に配属された候補生12人は、商店街を盛り上げる企画を考える一方、今年4月に商店街内の空き店舗へ移った組合事務所「スマイルハウス」の壁面へイラストを描くように依頼された。

候補生は、これまで3回の打ち合わせで具体的な図案を提示。営業委員会の承諾を得て19日にはイラストを描くパネルの採寸、切断作業を行った。イラストは、街のにぎわいの象徴として開花時期に大勢の人が集まる桜の大木を据え、「深まる絆。つながる街駒ケ根」と記す。

グループ代表で中央アフリカ・カメルーンに赴任する郡司武史さん(28)=東京都出身=は「商店街という場所柄、一期一会の出会いを大切にしたいという気持ちをデザインに込めた」と述べた。南米パラグアイに赴任する石井純さん(27)=京都府出身=は「何も知らない初めての地で、現場の改善に取り組む活動は、駒ケ根だけでなく赴任先も同じ。実践訓練は心構えが身につく」と話した。

イラストは今後、駒ケ根訓練所で制作し、6月9日午後3時から商店街の人たちにお披露目する。同組合営業委員会の塩澤元幸委員長(39)は「候補生の皆さんには、みんなが親しめ、入りやすいイラストを描いてほしい。完成が楽しみだ」と話した。

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