おいしい鹿肉料理伝授 上農高畜産班が講座

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上農高畜産班のメンバーが見守る中、鹿肉を入れて肉挽き機を動かす新山小の児童たち

鹿肉を活用した地域振興プロジェクトに取り組む上伊那農業高校(南箕輪村)畜産班は19日、伊那市の新山集落センターで鹿肉公開講座を初めて開いた。新山地区から捕獲個体の提供を受け、約2年前に鹿肉ジャーキー「でぃあでぃあ」を商品化。これまでの支援に対する「恩返し」の意を込め、新山地区の小学生親子においしい鹿肉料理の作り方を伝授した。

プロジェクトは今年度で6年目。班員が新山の住民と交流する中で、大半が埋設処理される鹿の肉を地域資源として活用できないかと考えたのが始動のきっかけだ。解体から精肉、加工までを手掛けられるようにしてジャーキーを開発。「親愛なる鹿」を意味する商品は現在、新山のパン屋や農家民宿でも販売されている。全国農業系高校のプロジェクト発表で文部科学大臣賞を受ける活動にもなった。

班員はこの日、参加した5組13人の親子に「でぃあでぃあ」で使う漬け込み液の作り方を伝授。部位の説明や筋の取り方を教えながら一緒に下ごしらえをし、新山産の鹿肉を用いたどんぶり、もやし炒め、クレープなどを作った。

新山小学校2年生の駄田井香歩さん(7)は、「鹿肉団子」づくりで楽しそうに肉挽き機を動かした。母親の稚詠さん(39)は「鹿肉を知る機会はこれまでなかった。部位や調理法など興味深い話を聞けたので、習ったことを家庭で応用できれば」と話した。

「大臣賞も地域の協力のおかげ。お世話になってばかりだったが、地域に還元していく段階になった」と顧問の境久雄教諭。班長の齋藤愛実さん(17)=生物科学科3年=は「鹿のいい部分も感じていただき、鹿を通して自然への関心を高めてもらえればうれしい」と願っていた。

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