論議の高まり期待 諏訪湖周2市1町合併

LINEで送る
Pocket

諏訪湖周2市1町の合併を目指す法定合併協議会設置を求める署名に応じる住民(右)=18日、下諏訪町

諏訪湖周の諏訪市、岡谷市、下諏訪町の住民有志が実施している2市1町の合併を目指す法定合併協議会設置を求める署名活動は、24日の期限が迫ってきた。市町ごと有権者の50分の1以上の署名を集めると、各首長に合併協設置を請求できる。署名数のハードルは高くはなく、必要数は超えると見込まれる。住民間の盛り上がりは十分とは言えない中、議会議員が投じた一石がどう展開するか注目される。

長所と短所見えず

「知り合いから依頼されたので署名した。2市1町が合併した場合のメリットやデメリットは何なのか、福祉サービスはどうなるのか。まだ見えない」。諏訪市に住む70代の女性は、協議会が設置された場合、「合併後のまちの姿について情報を出してほしい」と感じる。友人との会話では合併に関する話題は出ず、「盛り上がりは感じられない」と話す。

岡谷市内の区長(69)は「区行政に取り組む中で日々、人口減少を実感している。何らかの対応が必要であり、合併による地域振興も一案ではないか」と合併論議の高まりに期待する。一方で、「区民の中では合併の話題はほとんど出ていない。首長も慎重な姿勢を示しており、盛り上がりを欠いているのは事実だ」とも語る。

議会の判断が焦点

今回の署名活動のきっかけとなったといえるのが、2016年夏、諏訪圏域の自治体の広域合併を望んだ岡谷、諏訪、茅野、下諏訪の4商工会議所の会頭が各首長に提出した要望書だ。

下諏訪商議所の小林秀年会頭は署名活動について、要望書に名を連ねた茅野が入っていないため、「商議所としてもろ手を挙げて賛成できない」とする。ただ、個人的には「諏訪6市町村の合併が必要」との立場。「一町民として6市町村合併への取っ掛かりの動きとしては理解する」と話す。

有権者の50分の1以上の署名を集めると、各首長に合併協設置を請求できる。請求を受けた首長は各議会に議案として付議するため、議会の判断が焦点になる。

賛否の判断難しく

諏訪市議の一人は署名活動の動きについて「これ まで議員間で議論がなかった 。合併後のまちづくりの方向性も 見えない」として疑問視する。だが、一概に法定協設置に反 対とも言い切れないジレンマも。6市町村の枠組みの合併には賛成の立場だからだ。「議会で否決すれば、しばらくは合併に向けた議論はできなくなる。賛否の判断は難しく、支援者の意見も聞いて判断したい」とする。

2市1町に置いた同一請求代表者の一人で下諏訪町議の岩村清司さんは、同町内で集めた署名はすでに有権者の50分の1を超えているとし、「反応はいい」。ただ、一般住民の関心は低いと感じるという。合併することで行政職員の意識を変えたり、職員を減らしたりする「行政改革」が必要と訴える。合併の長所や短所が提示されるのは協議会設置後になるとの考えを示している。

おすすめ情報

PAGE TOP