辰野町で「初期中仙道小野宿市」

LINEで送る
Pocket

小野宿市の目玉企画で初公開された「油屋」。中学生も給仕を手伝い、来館者に手打ちそばを振る舞った

辰野町小野のにぎわい創出イベント「第6回初期中仙道小野宿市」(実行委員会主催)が20日、小野宿一帯で開かれた。地元住民が交流拠点として手入れした旧旅籠「油屋」の初公開をはじめ、町歩きやクラフト体験、飲食販売など地域資源を生かした多彩な企画を行い、県内外から訪れた人たちを楽しませた。

飲食店こめはなやと小野酒造店が2012年に開いたイベントを機に、住民参加で企画運営する恒例行事へと発展。街道沿いの歴史風情のある町並みを巡り、飲食の文化を体感してもらう独自のスタイルを築き上げた。今回は矢彦神社御柱祭があった昨年春の休止を挟んで、2年ぶりの開催となった。

目玉企画の油屋は昨年6月に町へ寄贈され、住民有志の「小野宿交流館油屋保存会」が清掃や障子の張り替えなどをして準備。イベントでは、飯沼そばの会が地元産そば粉で手打ちそば400人前をこしらえ、公開記念に来館者へ振る舞った。準備活動から参加してきた両小野中学校の生徒も、館内で給仕係をしたり、地元食材の酒かす入りおやきなど手作り品を試食コーナーに並べたりしてもてなした。

油屋には公開前から行列ができ、訪れた人は「美しい建物。道の対面にある県宝・小野宿問屋と合わせ素晴らしい景観を成している」と感心した様子。「交流館」を掲げた保存会の思いが通じたか、「地元の皆さんのおもてなしがうれしかった。また来たい」と喜ぶ声も聞かれた。

一帯では、小野宿問屋も特別公開して所蔵資料を展示。小野酒造店では新酒の試飲や小中学生の楽器演奏が好評だった。こめはなや周辺では20余のブースで木工品や天然酵母パンなどが売り出された。

小野能正実行委員長(60)は「今回は企画段階から中学生も積極的にかかわってくれて、幅広い世代でイベントをつくることができた。今後も小野らしさを大切にしながらにぎわいを生み出したい」と話していた。

おすすめ情報

PAGE TOP