2018年05月21日付

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この春、交通安全運動で児童生徒の登校時間に通学路に立った。まだ交通量が少ない時間だったため、スピードを出す車も見られた。歩行者の立場になると思った以上に速く、危険を感じた▼通学路の安全をどう確保していくか。事件や事故が起きるたびに考えさせられる。多くの地域ではボランティアによる見守り活動が行われている。岡谷市小井川小学校の「えがおまもり隊」もその一つ。発足は2004年度末というから、もう15年ほどになる。県内でも先駆的な取り組みである▼その活動は子や孫を送り出すついでにちょっと学校近くまで足を延ばしたり、通学時間帯に合わせて散歩や庭先の草取りをしたりといったもの。無理のない範囲での取り組みが長続きの秘訣かもしれない▼その一方で、課題もあるという。隊員の高齢化に伴う参加者の減少である。これは全国的な問題とも言われる。新潟市の女児殺害事件を受けて、通学路の見守り活動の重要性が再認識される形となったが、担い手不足も浮き彫りになった▼願わくば見守り活動など必要のない社会にしたい。子どもをあやめるという犯行に酌量の余地はないが、容疑者の男もまだ20代前半。どんな教育を受けてきたのだろうかと考えてしまう。再発防止に必要なのは見守り活動の強化ではなく、命を大切にする教育ではないか。そんな根本から考えていくべきだと思うが、理想論だろうか。

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