是枝監督カンヌで最高賞 県内から称賛と祝福

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カンヌ国際映画祭で監督作「万引き家族」が日本映画として21年ぶりに最高賞のパルムドールを受賞した是枝裕和監督は、諏訪地方では2012年のテレビドラマ「ゴーイングマイホーム」を撮影し、14年は「そして父になる」をひっさげて第17回小津安二郎記念蓼科高原映画祭で舞台トークを行った。蓼科高原を晩年の仕事場にした小津安二郎監督(1903~63年)を敬愛し、小津監督と同様に「家族」を描き続ける是枝監督。県内からも称賛と祝福の声が挙がった。

茅野市で開かれた14年10月の蓼科高原映画祭舞台トークで、コーディネーターを務めた映画コラムニストの合木こずえさん=塩尻市=は「とても謙虚な方という印象が残っています。俳優さんをはじめ、スタッフの方々に敬意を払って撮影なさっていることがお話の中でくみ取れました」と振り返った。

受賞作については「監督は『家族』を大切になさっていいますが、今回の『万引き家族』では、血縁はなくても慈愛と、誰かと寄り添って生きたいという人間の本能で、『家族愛』は育むことができると思い知り、監督の家族観に共鳴しました。日本国内の映画祭をはじめ、海外の他の映画祭でも高い評価を受けると思います」とたたえた。

当時、映画祭のスタッフとして舞台袖で聞いた白樺湖ホテル晴明荘の両角良久社長(59)は「若い映画人へのエール、小津監督への尊敬の念を感じました。日本人として素直にうれしい」。駅への見送りを担当した親湯温泉の柳澤幸輝社長(43)は「取るべくして取った賞だと思う。何気ないものを意義あるものとして表現し、心を描写する演出が素晴らしい映画祭でアテンドできたことを光栄に思います」と語った。

ドラマ「ゴーイングマイホーム」のロケ中に是枝監督らスタッフが通った、富士見町乙事にあるコーヒー専門店「テーブルランド八ケ岳珈琲工房」店主の中原英貴さん(55)、泉さん(49)夫妻は、「質の良い映画のようなドラマでした。いつも一人で、窓の外に向かって台本を読まれていた監督の姿を覚えています」と振り返った。

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