民間譲渡は不可能 岡谷市のロマネット

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ローマ風呂をイメージした大浴場

岡谷市は21日の市議会社会委員協議会で、公共施設等総合管理計画に基づき、民間譲渡を含めた管理運営の見直しを検討していた同市長地権現町の日帰り温泉施設「ロマネット」について、民間譲渡は不可能とする調査結果を報告した。施設の老朽化が進み、今後、大規模な改修が必要となる見込みで、民間運営では投資に見合う収益を確保するのは難しいと判断した。当面は現行通り指定管理による運営を続ける方針だ。

ロマネットは岡谷温泉を利用した健康福祉施設として1995年度にオープン。鉄筋鉄骨造り2階建てで、延べ床面積は約2200平方メートル。ローマ風呂をイメージした円形の大浴場が特徴となっているほか、食堂や休憩室などを備えている。昨年度の利用者数は27万人余に上る。

市は建設から長年が経過した公共施設の適正管理を図るため、同計画に基づき、施設の統廃合や長寿命化を進めている。ロマネットについては昨年度、民間譲渡の可否について専門のコンサルタント会社に調査を委託し、今後の施設の在り方や運営の方法について検討していた。

調査結果によると、民間が譲渡を受けた場合、リニューアル工事と設備関連工事で2億5000万円、以後10年間で3億3800万円の修繕費が見込まれ、これを賄うため料金の値上げが必要と試算。しかし、現在の施設規模では入浴以外の付加価値の提供は難しく、利用者の減少などから投資額の回収は不可能と予想、民間譲渡は不可能と判断せざるを得ないとした。

民間事業者への聞き取りでも、「現在の浴室の形状や雰囲気は魅力的」という一方で、民間経営としては面積が狭いため、リラクゼーションや食事などの付加価値の提供スペースが確保できないことや立地などから、「譲渡に対する積極的な姿勢はうかがえなかった」という。

これらを踏まえて市は民間譲渡は不可能と判断するとともに、施設の利用者数や市民の福祉・健康増進面などから当面は指定管理による運営を継続。大規模改修の時期などを見極めながら、引き続き民間活力の導入を含めて在り方を検討するとした。また、2015年2月に天井板が落下し休止しているバーデプールはそのまま廃止する。議員側からは意見はなかった。

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