マツタケ山再生を 岡谷市の山林火災復旧事業

LINEで送る
Pocket

岡谷市川岸地区で2015年3月に起きた山林火災で、山林所有者でつくる「新倉山復旧協議会」は22日夜、同市川岸支所で開いた。地元、市、県の関係者約50人が出席し、復旧事業の進捗状況や今後の予定について協議。火災によって焼けた被害木の伐採が進み、今年度から植樹を始めることを決めた。アカマツを中心に植え、マツタケ山として再生を目指す。

復旧事業は大洞・小洞、蛇洞・若宮、毘沙門沢の3地区で、協議会、市、県が各事業を進めている。大洞・小洞地区では伐採した被害木を運び出すための林業専用道大洞線の開設工事を市が進めており、今年度は伐採が完了した大洞線沿いの5・85ヘクタールを対象に植樹を行う。

北向き斜面1・1ヘクタールにカラマツ2530本、尾根から中腹の南向き斜面4・75ヘクタールにアカマツ1万4250本を植えるほか、尾根から山裾の南向き斜面は伐採後に自然に生えたコナラなどの広葉樹を育てる。6月から始める予定だが、苗木の本数が多く確保が難しいため、秋にかけ2回に分けて実施する。

このほかの場所では引き続き被害木の伐採を進める。協議会事業では大洞・小洞地区で約6ヘクタール、蛇洞・若宮地区で約11ヘクタール、県事業では毘沙門沢地区で2・48ヘクタールを予定。大洞線開設工事では路面のコンクリート舗装を行う。今年度に完了予定だったが、国の補助金が要求額の半分にとどまったため、1年延長。今年度は260メートル、来年度は残り320メートルを整備する。

同協議会事務局の市農林水産課によると、15年の火災では約45ヘクタールが焼けた。復旧事業は16年度から5カ年の計画で始まり、「着実に進んでいる」という。被害木の伐採は最終年度となり、今後はマツタケ山の再生に向けた植樹や自然発生した後継樹を生かし、その場所に適合した強い森林を育てる。

また、今年度の「諏訪地区森林づくりの集い」を6月9日に川岸の火災跡地で開くことになり、苗木の植樹などを行う予定とした。

おすすめ情報

PAGE TOP