太平洋と日本海を自転車で 研究会が発足

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「太平洋と日本海を結ぶ自転車旅」をコンセプトに掲げ、実現を目指す研究会が23日、諏訪市の県諏訪合同庁舎内で開いた会議で発足した。自転車を活用したまちづくりに取り組む長野、静岡両県の民間団体や行政機関、大学教授らが参加している。「塩の道」をキーワードに掲げており、夏から秋に実走調査を行いたい考えだ。

「塩の道」は塩や海産物を内陸部に、山の幸を海沿岸部に運ぶ輸送路として発展した歴史を持つ。静岡県牧之原市から塩尻市を結ぶ秋葉街道や新潟県糸魚川市から大町市を経て松本・塩尻地域に至る千国街道などがある。

研究会が目指すのは「塩の道」を参考に静岡県から長野県を経て新潟県を結ぶサイクリングルートづくり。提唱者の一人で研究会に参加する浜名湖サイクルツーリズム推進会議座長の田中孝治さん(73)=静岡県掛川市=によると、太平洋と日本海を結ぶサイクリングルートは四国、中国地方にあるが、本州を縦断するルートはないという。「本州でも縦断距離が長く、自然や景観、都市部と山間部、暮らしぶりなど異なる文化を自転車旅を通じて体感できる素晴らしいルートができるのでは」と期待を寄せる。

太平洋と日本海のちょうど中間点に位置する諏訪地方を拠点に研究を重ねていく方針。諏訪湖周では、サイクリングロードの整備計画があり、県諏訪地域振興局など県関係機関も研究会に参加、協力する。

23日の会議では、自転車旅の振興に向けて環境づくりが進む静岡県側のコースの実走調査、 意見交換を兼ねたモニターツアーを夏から秋に行う方針になった。実施を含めた詳細は今後詰めるとしているが、話し合いの中では、長野、静岡県境を出発して太平洋側に向かう提案などがあった。田中さんは「実現に向けて小さなことからでもアクションを起こし、着実に実績を積み上げていきたい」と話した。

会議の参加者に新潟県側の関係者はいないが、白馬村役場の職員がいる。同県側へのアプローチも検討する。

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