2018年05月25日付

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通称「蔵道」と呼ばれる小道が、下諏訪町の中心街にある。諏訪大社下社秋宮に近い国道142号から分かれ、建ち並ぶ建物の間を縫うように走る。旧宿場街の風情が漂う歴史の町を代表する路地だ▼好天に誘われてきのう、その道を歩いた。国道から奥へと歩を進めると、表通りの喧噪が次第に遠のき、静けさが増した。両側には白壁の土蔵、そして民家。幅1間(約1・8メートル)ほどの狭い道である。慌ただしい日常を離れ、ちょっと別世界に入ったような気持ちになる▼道沿いからは手入れされた山野草の裏庭が見えたり、使い込まれた裏木戸が目に入ったり。昼時間であれば、茶の間のテレビや勝手場の音なども聞こえてくるかもしれない。近くの旅館業小口惣三郎さん(86)の「路地の魅力は住む人々の生活のにおい」という言葉が分かる気がした▼その蔵道を含めた町内の路地を歩く催しが6月2日、開かれる。小口さんが会長を務める「下諏訪の路地を歩く会」の主催で、会員の案内で歴史の町をぶらりと歩く。語呂合わせで「路地の日」と定めた日に毎年開く散策会である▼30回目の今年は歩くだけでなく、下諏訪を愛した俳優小沢昭一さんらについて語る場も設け、記念企画とした。ありがたいことに土曜日で、参加がしやすいはず。午前9時に秋宮前に集まり、出発する。参加費1000円。趣豊かな初夏の路地歩きを楽しんではどうだろう。

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