2018年05月26日付

LINEで送る
Pocket

取材活動をしていると、さまざまなところに出向き、さまざまな取材をすることになる。当然、新聞紙面にはさまざまな記事が躍ることになるのだが、中でも読者の反応が良い記事の一つが花の話題だ。花の記事が出た朝はよく問い合わせの電話がある。それだけ花好きが多いのだろう▼以前、10年かけて山林を開き、シバザクラやハナモモが咲く見事な庭を完成させた辰野町の男性を取材した。記事にすると早速、新聞の大ざっぱな地図を頼りに、朝も暗いうちから1時間かけてやって来た人がいた。花好きのパワーのすごさを思い知った▼岡谷市内の山中でひっそりと咲くクリンソウの群生地を取材したこともある。山では乱獲などによって群生地が激減していたため、自然保護の観点から場所を伏せて記事を掲載した。すると問い合わせをしてきた男性は「行くこともできない花を紹介するな」とご立腹の様子▼記事にしたことで迷惑をかけてしまうこともある。さまざまな珍しい花を紹介すると、中には不心得ものがいて、盗掘被害に遭うケースもある。花を愛する人からすれば「花好きの風上にも置けない」行為だ▼日本の山は基本的には誰かの所有物であり、そこで植物などを許可なく採集することは法に触れる行為。珍しい花やきれいな花を手元に置きたい気持ちは分かるのだが、花好きならば何よりも大切にすべきは自然を愛する心なのだろう。

おすすめ情報

PAGE TOP