軽井沢バス事故 遺族が慰霊碑建立

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北佐久郡軽井沢町で大学生ら15人が死亡したスキーツアーバス転落事故の遺族でつくる「1・15サクラソウの会」が、事故現場に新たに慰霊碑を建立した。27日に現地で開いた建立式典で、慰霊や再発防止の思いを込めた「祈りの碑」を披露。参列した遺族ら約70人が手を合わせ、今後、この場所が交通安全への思いを共有できる象徴になることを願った。

碑は高さ約2・2メートル、幅約1・8メートルで、費用は遺族会がほぼ全額を賄った。亡くなった大学生を表す13枚のガラスを中央に配置し、遺族が手で包み込むような合掌のイメージを表現した。「亡くなった13人を忘れない慰霊の願い」から大学生の氏名を記し、悲惨な事故が繰り返されることがないよう遺族としてのメッセージを添えた。

式典には遺族23人を含む町関係者や地元の高校生らが出席した。遺族会代表の田原義則さん(52)=大阪府吹田市=らが除幕して献花。続いて遺族らが碑の前で手を合わせ、犠牲者を悼み、冥福を祈った。

式典終、田原さんは「事故現場に再発防止の願いを形で残すことができた。交通安全の象徴となることが子どもたちの願いでもある」と語り、「事故を風化させることなく国の事故防止対策がきっちりと運用され、未来永劫に安全なバスの運行が行われるよう願う」と話した。

式典には、尼崎JR脱線事故や関越自動車道バス事故などの遺族も訪れた。中央道笹子トンネルの崩落事故で長女=当時(28)=を亡くした松本邦夫さん(67)=兵庫県芦屋市=は「遺族同士が思いを共有し、重大な事故を起した企業を罰することができる社会を実現することで、事故の未然防止を図る運動を進めたい」と話した。

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