2018年05月30日付

LINEで送る
Pocket

「関係人口」という言葉を知った。観光などで地域を訪れる「交流人口」でもなく、その地域に移住する「定住人口」でもなく、その間にあって、地域と深く関わり、担い手となる人々のことを言う▼ぴんとこないと思っていたら、県庁で行われた「田舎暮らし『楽園信州』推進協議会」で、小布施町の地方創生主任研究員の大宮透さんが実践例を語ってくれた▼同町は35歳以下の若者を全国から募って「小布施若者会議」を年1回開いている。関係人口になる意欲のある若者たちがまちづくりのアイデアを話し合い、実践にも携わる。募集時のテーマを具体的にすることや、「実験的にやってみる」のが関係を継続するコツ。「プロトタイプくらいなら関わってみようと思う。やってみると関係性が深まり、もっとやってみようという方が多い」▼関係人口は地元住民にはないアイデアで地域の課題解決に資する。ただし「地域に貢献する人財ではない。地域と関わることがウィン・ウィンになって、その人にもメリットがなければ続いていかない」と大宮さんは強調した▼地域紙として、まちおこしの取り組みを取材する機会は多い。いつも思うのは、まずやってみるフットワークの軽いリーダーの存在と、その取り組みを住民自身が楽しめることの大切さ。地域住民が楽しそうなまちには関わることのメリットを感じる「関係人口」も集まってくるのでは。

おすすめ情報

PAGE TOP