市立図書館と学校図書館の連携探る 岡谷市

LINEで送る
Pocket

図書館で借りたい本を探す上の原小の4年生

岡谷市の上の原小学校4年生47人が1日、社会見学の昼食場所として立ち寄った市立岡谷図書館で1人1冊の本を借り出した。借りた本は返却期限の14日までに同校の学校図書館に返却する。運営主体や設置の根拠法律が異なる市立図書館と学校図書館の連携のあり方を探る試みとして初めて試行した。

上の原小は市内でも同館から最も遠い場所にあり、4年生が利用するには保護者などと一緒に来館するのが普通。このため、児童たちにとっては市立図書館で本を借りたくても親の都合次第になってしまう。今回は返却を学校図書館にしてもらい、学校業務員が回収して市立図書館に戻すシステムを試す。

事前の調査で児童47人のうち、市立図書館の利用カードを持っていたのは約半数の23人。持っていなかった24人は学校を通じて保護者の了解を得たうえでカードを新たに作った。

来館した児童は図書館職員から館内の説明を聞いた後、思い思いの本を選び、図書カードを使って貸し出しを受けた。怪談の本を借りた藤森彩さんは「学校の図書館よりたくさんの本があるので楽しい。返すのが学校なら楽でいい」と話していた。4年生学年主任の今村勇一教諭は「学校と違い、カードで簡単に借りられることで図書館に興味を持ち、利用するきっかけになるのでは」と、今回の試みを評価した。

市立図書館では今年度、来年度からスタートする第3次岡谷子ども読書活動推進計画の策定を計画。今回の試行について市立岡谷図書館の伊藤史佳主幹は、「子どもの読書推進に向けて、図書館で借りた本を学校図書館に返却できるシステムは、推進計画でも検討材料になる」と話している。

おすすめ情報

PAGE TOP