2018年6月2日付

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諏訪湖浄化のために流域下水道の整備が早かったこともあって、下諏訪町の実家では今から40年ほど前の高校生の時には水洗化した。進学のために上京して借りたアパートが、都下とはいえ、まだ汲み取りだったことに驚いた記憶がある▼トイレ設備業界団体の一般社団法人日本レストルーム工業会によると、日本でトイレに洋式便器が普及し始めたのは、1959年に日本住宅公団が採用したことがきっかけという。地方でも水洗化に合わせて洋式に変える家庭が増えた▼生まれた時から洋式便器の今の子どもたちは、学校トイレの和式に戸惑い、落ち着いて用を足せない子もいるという。大人も洋式に慣れしまうと、和式は終わった後に立ち上がるのがつらい。学校トイレが洋式に改修が進むのは当然の流れではある▼文部科学省の2年前の調査だと公立小中学校の洋便器率は43・3%、都道府県別で長野県は45・7%だった。この調査で36・3%だった茅野市は今後5年間で50%にする方針という。学校現場からは男女共用で授乳やおむつ替えなどにも使えるバリアフリーの多目的トイレ整備を求める声もあるという▼もう一つ大事なことを忘れてはいけない。大地震など大規模災害時には学校が避難所になるケースも多い。断水すると元も子もないが、それでも学校に1カ所でも多目的トイレがあれば、避難してきた高齢者や障がい者にとっては心強い。

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