2018年06月06日付

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きょう6月6日は二十四節気の一つ「芒種」。穂先に針のような「芒」のある稲や麦などの種をまくのに適した時期といわれている▼新暦とは1カ月ほどのずれがあるから田植えは既にほぼ終わり、青くみずみずしい苗が田んぼの一面に並んでいる。その姿はまだ頼りなさそうに見えるが、秋になれば立派に実り、われわれに恵みをもたらしてくれるのだから、自然の営みはたくましい▼たくましさから言えば雑草は大関、横綱クラスだろうか。冬の間は衰えていた勢いをすっかり盛り返している。踏まれても刈り取られても、いつの間にやらあちこちに伸びてくる▼ある人から、高校を卒業するなどした若者に、社会に出る前の例えば1年間の一定期間、介護現場で働いてもらう仕組みはどうだろうかと提案された。その人は「福祉の徴兵制」と呼んでいた。必ずしも自分の意思には沿わない環境に身を置く体験をしていれば、その後の人生で多少の困難にぶつかってもへこたれず、乗り越えていける力を養えるのではないか―というものだ▼若者たちが仕事を通してお年寄りの気持ちや福祉に直接触れたり、人手不足に悩む介護施設の労働力確保につなげたりすることもできるとも話していた。少子化や、ますます進むであろう高齢化という社会的な課題に直面している日本。行く末を見通したとき、是非はともかく、いろいろと考えさせられる提案である。

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