南アルプスの魅力創出に立体模型を活用

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スワニーとストラタシスが共同制作した入笠山、鹿嶺高原一帯の立体模型

伊那市富県で製品設計を手掛けるスワニー(橋爪良博社長)は伊那商工会議所の依頼を受けて、3Dプリンターの世界的なメーカーであるストラタシス社と共同で南アルプスの前衛となる入笠山、鹿嶺高原一帯の立体模型を制作した。同商議所は「南ア観光魅力創出プロジェクト特別委員会」を設けて一帯の観光資源化を研究しており、戦略を練ったり、情報発信したりするツールとして、最新技術の粋を集めたこの立体模型を活用していく考えだ。

模型はストラタシスの3Dプリンターで、紫外線を当てると固まる新開発の樹脂を使って制作。石こうなど重かった従来の素材に比べて軽く強度もあり、持ち運びも容易になった。この樹脂を使った山岳の立体模型は全国初という。

素材が樹脂のため発色も良く、入笠山、鹿嶺高原一帯の山並み、谷筋と共に森林の緑の色彩を豊かに再現。3次元CADデータの制作に携わったスワニーの栗屋瞳さんは「色情報の取り扱いが大変だった」と振り返る。

7日は橋爪社長、栗屋さん、ストラタシス・ジャパンの吉澤文さん、小山丈博さんが伊那市の同商議所を訪れ、立体模型がどのように使われるのか担当者と意見を交わした。

「こんな場所に住んでいるんだなと改めて感じた。パンフレットでは伝わらない表現力が、この模型にはあると思う。観光と製造業が結び付けばおもしろい発信もできる」と橋爪社長。吉澤さんは「地元やストラタシスのことを熟知しているスワニー社だからこそ、この立体模型ができた」と話した。

南ア魅力創出プロジェクトでは今年度、山と街を結ぶモニターツアーを試行。観光コースの具体化を探り、来年度の本格実施も目指す。

立体模型は既に特別委の会議などで使っているほか、モニターツアー参加を呼び掛けるPR動画にも活用。旅行関係者が集まる展示会などでも並べ、豊かな山容を視覚的にアピールする。

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