動物と触れ合い克服を 不登校など子ども支援

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県動物愛護センターが伊那市創造館で開く「ハローアニマル子どもサポート」。5月の活動では地元の高校生たちも犬やウサギと触れ合った

県動物愛護センター(小諸市)は今年度、動物との触れ合いを通じて、不登校や引きこもりなど困難を抱えた子たちを支援する事業「ハローアニマル子どもサポート」を全県に拡大し、南信地区は伊那市創造館を会場に毎月1回開いている。子どもたちの緊張をほぐし、前向きな気持ちを醸成するとの調査成果も出ている動物介在支援。保護者や支援者向けのセミナーも併せて行っており、来場を呼び掛けている。

同センターで継続開催してきた支援活動。今年度を初年とする県総合5か年計画で困難を抱えた子の支援策の一つに動物介在を組み込み、県内4地区へと拡大した。

困難を抱えた子は、人に対する緊張が強かったり、集団への不安を感じる傾向が強かったりするとされるが、同センターと心療内科医の共同調査によると、動物介在の一連のプログラムにより心理状態が安定、改善することが分かった。「動物に合いたい」と外出のきっかけにもなり、自分を受け入れてくれる動物から自己肯定感を高めていく子たちもいる。

セミナーは発達心理やカウンセリングに関する内容。安曇野ストレスケアクリニックの飯田俊穂院長が同行し、保護者からの個別相談にも応じている。

南信会場では5月、伊那市東春近のボランティア倉科美穂さんの愛犬「キュートちゃん」と、センターが飼養するウサギの「おこめちゃん」が登場。創造館を利用していた高校生とも触れ合った。「かわいい」「癒やされる」と高校生、「動物も喜んでいますよ」と倉科さんや職員。猫やモルモットが駆け付ける時もあるという。

同センターふれあい課長の松澤淑美さんは「困難克服の特効薬とはいきませんが、動物との触れ合いから、自分も人や社会とつながっているんだという気持ちを徐々に高めてもらえたら」とし、動物介在の理解者や実践者が増えることも望んでいる。

南信会場は原則第2月曜日に行い、今月は11日。時間は午後1時半~4時半で、動物触れ合いは同2時まで(延長の場合あり)。参加無料で託児もある。問い合わせ、申し込みは同センター(電話0267・24・5071)へ。

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