諏訪日赤「カテーテル受け台」 最高賞受賞

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「みんなのアイデアde賞」のグランプリを受賞した諏訪日赤の「カテーテル受け台」

諏訪赤十字病院(諏訪市)の開発した医療補助器具「カテーテル受け台」が、日本病院会など主催の「現場のひらめきをカタチに!第11回みんなのアイデアde賞」で最高賞のグランプリを受賞した。諏訪圏ものづくり推進機構、精密金属部品加工メーカーのLADVIK(ラドヴィック)(同市中洲)と共同開発した。職員提案で昨年に続きグランプリを獲得。11日の会見で梶川昌二院長は「地方の病院、企業の開発でのグランプリは光栄。今後もアイデアが地元企業が生かして世の中に役立てば」と喜びを語った。

同コンテストは、7月に東京で開く医療関連展示会「国際モダンホスピタルショウ2018」の特別企画。昨年まで「看護のアイデアde賞」の名称だったが、医療や介護、福祉にも対象を広げ、画期的な改善の工夫やアイデアを募った。今回は、全国から35作品が応募。同院は昨年「点滴クリップ」で最高賞を受賞しており、2年連続は同企画でも初めて。

受け台は、人工透析などで血液を浄化する機械のチューブと、体内に挿入されたカテーテル(管)を脱着する時に、カテーテルが不潔にならないように使う。受け台部分はステンレス製で、2種類のカテーテルに対応でき、三脚が付く。三脚は95ミリと62ミリの2種類。脚は軟鉄を使いそれぞれ自由に動き、塩ビコーティングをして、すべり止めや強度を保つ。

ものづくり推進機構は、医療・ヘルスケア機器推進研究会の「諏訪赤十字病院部会」が、院内のニーズを受け医療ヘルスケア産業への参入に向けて取り組んでいる。受け台は院内で自作し使用していたが、使い勝手の課題があり、丸山朋康・第二臨床工学技術課長が同機構に投げかけた。

製作は同部会加盟のLADVICが1年半前から取り組んだ。溝の形状や厚みなど試作改良を重ねて、安全性、保持性、機能性を高めた。東京での授賞式で反響やニーズを把握して、商品化の対応をしていく。菊池唯男社長(58)は「今後大きく発展させられたら。さらなる技術開発したい」と意欲を述べた。

同院ではすでに血液浄化センター、ICU、救急病棟で使用している。丸山課長(40)は「回路接続の処置に確実に固定できる。今まで手で持っていたが、スタッフの両手が空き、より確実、清潔に処置が行われる」と効果を話した。

ものづくり機構は2015年度から、国の地方創生関係交付金事業として諏訪6市町村から委託を受けて取り組み、樋口公男事務局長(66)も「成長産業の医療機器分野への進出、スワブランド化を図る中でも大きな成果。来年もいいアイデアで3年連続を」と期待を寄せていた。

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