2018年06月16日付

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全国で書店が減っている。民間会社の調査によると、2017年5月時点の書店数は約1万2500店。1999年度に比べて4割以上減っているという。インターネットを利用して注文する人が多くなったのか。ふらっと立ち寄れる街の本屋さんがなくなるのは、ちょっと寂しい▼そんな中、本の楽しさを伝えたいと取り組む人たちがいる。諏訪市の国道20号沿いの酒蔵5店では「くらもと古本市」が18日まで開かれている。酒蔵ごと設定したテーマに沿って多くの本が並び、目移りする▼イベントの一つで登場しているのが、「ブックバス」「ブックトラック」と呼ばれる移動式本屋だ。車内や車の前に本が詰まっており、自由に手に取って読める。「ネットで調べるのは、知っている本が多い。全く知らない本との出合いはリアルな店舗が便利」。6年ほど前から移動式本屋を運営する三田修平さん(35)=横浜市=は、書店に足を運ぶ意味合いは薄れていないと指摘する▼三田さんは、週末になると数千冊の書物を載せたバンを運転し、都内を中心に出張する。音楽や食に関する催し…。本はジャンルが広く、イベントに合わせた本を持っていける。本を載せた車がその場にあるだけで、楽しげな雰囲気を出せるという▼とっかかりは難しい本ではなくてもよいようだ。梅雨真っただ中。「晴耕雨読」の境地には達しなくても本の面白さを味わいたい。

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