誇れる諏訪の時計産業 すわまちくらぶ講演会

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古時計を展示しているすわまちくらぶで開いた時計の歴史と諏訪の時計産業の講演会

諏訪地域の個人や事業所が所蔵する古時計を展示している諏訪市のすわまちくらぶで15日夜、時計の歴史と諏訪の時計産業に関する講演会があった。同市末広のアキヤマ時計店店主の秋山英明さん(87)と、元セイコーエプソンウォッチ事業部デザイナーの岡谷哲男さん(66)=同市沖田町=が話し、住民ら20人が聞いた。

諏訪地域の歴史文化を学ぶ「諏訪塾」を開く同実行委員会が主催した。秋山さんは、フランスが最初に時計を生産したことや、針が右回りに回る理由、江戸時代の和時計の特徴などを紹介した。「以前日本の女性は腕時計の文字盤を内側(手のひら側)にしてはめた。外国人は外側で、日本人のしとやかさの特徴だった」と述懐し、「時計があり、きちんとした生活が送れる。時計を大切にしてほしい」と呼びかけた。

岡谷さんは、1942年に諏訪市大和で大和工業が創業し、服部時計店の時計部品の製造を始めて以降、諏訪精工舎(現セイコーエプソン)として世界的な時計メーカーに成長した経過を話した。「諏訪に製糸業でこつこつと働く働き手があり、戦時中に第二精工舎が諏訪に疎開してきたことで、時計産業が諏訪の地に根付いた」とした。

戦後は、戦前の腕時計を復活させて好評だったことや、諏訪で業界初のベルトコンベアを導入したことを説明。「自動巻時計は東京の工場で作っていたが、スイスのコピーで値段が高かった。諏訪でより簡単に、優れた機構を使い、部品を少なくして作ってから、世界に誇る諏訪精工舎の時代になった」と話した。

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