IPMでミニトマト栽培 上伊那普及へ実証実験

LINEで送る
Pocket

JA上伊那は6日、総合的病害虫管理・雑草管理(IPM)を取り入れて栽培するミニトマトの苗の定植作業を南箕輪村の「あじ~な農園」で行った。IPMは農薬だけに頼らない環境に配慮した栽培方法で、安心安全の野菜づくりを目指す。実験は昨年度から5年間の計画でIPMの効果や採算性を検証。上伊那版のマニュアルを作り、地域に提案していく考えだ。

実験はJA系農薬メーカーの協友アグリ、上伊那貨物子会社の上伊那農産、農薬・肥料メーカーのOATアグリオの協力で実施。同JA直売所「ファーマーズあじ~な」の隣りにハウス4棟(約10アール)を建設し、ミニトマトとパプリカの栽培を始めた。

IPMでは病害虫対策などとして化学農薬による「化学的防除」に加え、防虫ネットや粘着板の設置などの「物理的防除」、輪作や抵抗性品種の導入などによる「耕種的防除」、天敵の導入や交尾を阻害する性フェロモン剤の使用などの「生物的防除」を組み合わせて実施。水に肥料を混ぜた液肥をパイプを通して自動供給する「養液土耕システム」も採用している。

同日はJA職員や協友アグリの研修生らが参加し、ミニトマト6品種の苗約1000株を植え付けた。4月に定植したパプリカも含め、順調だと7月上旬ごろから出荷、直売所で販売するという。初年度はもともと土壌に残っていた成分との調整に苦労したほか、天敵導入のタイミング、ハウスの出入り時の害虫の侵入対策などに課題を残したといい、今年度はそれらの反省も踏まえて取り組む。

同JAによると、IPMの取り組みは山形県、栃木県に続いて3カ所目。上伊那では水稲の育苗ハウスの二次利用の取り組みとしても期待されているという。同JA園芸販売課の伊藤喜代司課長は「安心安全で環境にやさしい農法として採算性も見極めながら将来的な普及を目指していきたい」と話している。

おすすめ情報

PAGE TOP