大豆との二毛作でそば品質向上 伊那市が実験

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大豆の苗が出始めた二毛作の実験畑=伊那市西箕輪

伊那市は、地元産そばの品質や収量向上を目指して、同市西箕輪の2カ所をモデル畑に、大豆との二毛作による実証実験を始めている。ソバ栽培の作付面積、収穫量、10アール当たり収量でいずれも県内トップを目指して今年度から行う「伊那産そばall県内1番プロジェクト」の一環。市農政課は「質、量ともに良好なそばは、前作で大豆を栽培しているという結果もある」とし、数年かけて検証したい考えだ。

ソバの栽培前に同じ畑で大豆を育てる実証実験は、信州大学農学部の井上直人教授の指導で行っている。ソバは通常と同じく7月下旬ころから栽培する。

「県内1番プロジェクト」は国の地方創生交付金を活用し、市議会6月定例会に提出した一般会計補正予算案で320万円の事業費を計上している。

実証実験以外でも、高品質かつ収量を向上させながら安定的に生産するための研究を展開。2016、17年と2年連続で天候不順により不作が続いていることも受けて、今年度は刈り取り時期の再検討や、JAの乾燥調整施設の有効活用などを探る。

政府の統計によると、2017年度の伊那市のソバ作付面積は県内2位の339ヘクタール。収穫量も3番目の150トンだったが、10アール当たりの収量は44キロで25番目。15年度は86キロを記録しており、気象条件などに左右されない安定的な生産が課題となっている。

作付けが多いにも関わらず「伊那市産の知名度は広がっていないのが現状」(市農政課)といい、農家所得の増加なども目指しながら伊那産ブランドの底上げを図っていく。

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