2018年06月19日付

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「私作る人、僕食べる人」で話題になったテレビコマーシャル(CM)。女性が料理するものとの固定観念を植え付けると反発を買い、短期間で打ち切られた。CMは時代の空気を映し出す鏡―ともいわれ、その空気が如実に反映されたのだろう。さて当のCMから43年、空気は変わったのだろうか▼古くから、女性は子どもを産み育て、家事全般を担うのが一般的な価値観とされてきた。しかし、女性の就業率も1985年の56・5%から、2015年の71・6%(厚生労働省調べ)と上昇する中で家庭内の役割分担も「昔ながらの」では済まされないのが現状だ▼これを裏付けるように各意識調査では多くの女性が家庭内での役割分担に不満を抱いている様子。一般社会が役割分担で成り立っているのに対して社会の最小単位である家庭内で役割の比重に偏りがあれば、不満の種にもなろう▼その不満の大半は夫に向けられているのが実態らしい。年配者は特に心当たりがあろう。女は良妻賢母、男は立身出世と成長過程で耳にした根拠のない男女観。家事や育児も男の目指すべき目的になかった点が夫婦間の摩擦を招いている▼99年6月23日は男女共同参画社会基本法成立日。毎年この日から1週間は、男女共同参画週間として意識を高める各種事業が行われている。家庭内においても、これまで当たり前とされていた家族の役割を見直す機会にもなっている。

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