2018年06月20日付

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もう随分前のことだが、今でも嫌な記憶として残っている。といっても同僚記者が経験したこと。ある高校スポーツの大会。試合後、選手に取材しようと声を掛けたところ、返ってきた言葉は「うるせー」。スポーツマンらしからぬ態度だった▼そのチームは優勝候補の一角とされていたが、まさかの初戦敗退。選手はチームの主力だった。敗戦のショックもあったのだろうが、高校生にこんな暴言を言わしめる高校スポーツとはいったい何なのかと憤りを覚えたことを思い出す▼勝利に向かって練習に励むことは立派だし、モチベーションにもつながる。だが、行き過ぎた勝利至上主義がどのような結果をもたらすか。昨今のアメフト悪質タックル問題で浮き彫りになった▼長崎県で開催された高校のバスケットボール大会では留学生選手が審判員の顔を殴る事件が起きた。ファウルの判定に不服だったとみられている。選手は2月にアフリカから来日したという。事実上の“助っ人“ということだろうか。学校は強豪校で知られる。勝利のみを重視し、教育的な指導を置き去りにしていなかったか▼中学校の部活動では外部人材を活用した「部活動指導員」が制度化され、諏訪、上伊那地方でも導入の動きがある。部活動も教育活動の一環であり、指導者には高い適格性が求められる。無論、学校や保護者も勝ち負けのみに目を奪われない姿勢が大切になる。

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