伊那市地域公共交通 11路線で利用減

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伊那市地域公共交通 バス・タクシー利用者の推移

伊那市地域公共交通会議と同協議会は19日、合同会議を市役所で開いた。同協議会が市内で運行するバスや乗り合いタクシーの2017年度の利用者総数は8万6956人で、前年度に比べて7952人(8・4%)減少したと報告した。13路線のうち11路線が前年割れで初めて8万人台に下落。会議では、保育園児向けのバスに関する教育「バス育」の導入を盛り込んだ18年度の事業計画を承認。幼いころから公共交通に慣れ親しむ機会を設けることで、家族でバスに乗車するきっかけ作りや将来的な利用促進につなげたい考えだ。

利用状況について事務局の市企画政策課は「減少の7割は、昨年度から運行主体が別の伊那地区定住自立圏で開設した市街地循環バス『イーナちゃんバス』外回りに利用者が流れたことが原因」と説明した。

市街地循環バスは時計回りの外回りを市協議会が以前から運行し、逆の内回りは定住自立圏の取り組みで昨年4月から走らせている。

外回りの17年度の利用者は3万6117人で前年度に比べ5886人(14・0%)減少した。一方で内回りの20967人を加えると5万7084人となり、外回りのみの1系統だった前年度を1万5081人(35・9%)上回る計算。事務局は「利便性が向上した効果が表れている」とした。

ただ、利用者の高齢化や固定化など、全体的な減少傾向に歯止めは掛かっていないのが現状。その中で開始する「バス育」は、園児向けにバスの乗車体験などを計画する。

また、従来無料で行っていたバス乗り放題デーは、1乗車当たり10円の運賃に変更。運賃収入を基に公共交通が維持されていることを、体験してもらう中で周知していく。

会議の中で市は、今年度中の実施を計画している人工知能(AI)を活用した乗り合いタクシー配車システムの実証実験について説明した。

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