御柱祭上社里曳きに41万人 観衆は減少

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諏訪大社御柱祭上社里曳きは3~5日に行われた。4月の山出しで茅野市安国寺の御柱屋敷に曳き着けられた8本の御柱は、諏訪市の上社本宮と茅野市の上社前宮の社殿四隅にそれぞれ曳き建てられた。諏訪地方観光連盟御柱祭観光情報センターのまとめ(速報値)だと、里曳き期間中の人出は41万人。山出しと合わせると93万1000人で、前回に比べ9000人減少した。

同センターのまとめだと、里曳き3日間の人出は前回比2万1000人(5%)減の41万人。氏子が過去最高の7万4000人で同比8000人(12%)増加した一方、観衆は2万9000人(8%)減少した。

氏子の参加数は3日間とも前回より増えた。今回は一回り大きな御柱を曳くことから各地区とも曳き子確保の対策が浸透したことに加え、里曳き期間中を通して好天に恵まれたことも氏子の参加数増加につながった。

観衆の減少が大きかったのは祭り中日で本宮の曳行と前宮の建て御柱があった4日。同日の24万人余りの人出のうち、観衆は21万人で同比2万7000人(11%)減だった。

同センターは、観光客に向けた情報として事前に境内への入場規制など広報したことから「無計画で訪れる観光客が減少した」とみる。4日午前中は、強風の影響で一部公共交通機関に遅れが生じ観光客の出足が鈍ったという。

前宮の曳行に遅れが出たものの、全体的にほぼ予定通りスムーズに進んだ。特に混雑する境内周辺では、警察や消防団の警備で通路の確保や曳行に関係する氏子以外の境内への入場規制も徹底された。

前宮周囲は祭りに合わせて整備した遊歩道を一方通行として混雑解消につながった。一方で、建て御柱で氏子が集中した前宮境内入り口では、安全確保のため一時境内に入れずに戸惑う氏子の姿も。本宮では「浦安の舞」の奉納を見物に来た氏子から、曳行関係地区以外で入場できなかったと不満が聞かれた。

雑踏警備本部本部長の唐澤正典茅野署長は「(氏子に)我慢してもらった点もあり申し訳ない気持ちもある。周知の方法など反省点として次回につなげたい」と話した。

本宮境内では最終日、ほぼ予定時間通りに建て御柱が終了した。その後の撤収作業中の本宮一で、氏子の男性1人が転落死する事故が発生し、高所作業の安全確保に大きな課題を残した。

御柱祭観光情報センターは今回、観光客向けにホームページなどで入場規制があることを初めて事前周知した。同センターに寄せられた問い合わせは262件で前回より290件減った。

同センターでは「スマホで観光情報を集める人に対応し、情報発信したためでは」とする。問い合わせ内容は駐車場の空き状況やバスの運行ダイヤなどが多かった。苦情はこのうち5件で、主に茅野市宮川の中河原交差点から伊那市の高遠町方面が交通規制されたことについてだったという。

一方、祭り会場周辺では「観光客から境内に入れず何も見れないと苦情を聞いた。観光のイメージダウンにつながらないか心配」と話す観光関係者もいた。

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