鍛冶場で包丁作り 茅野版DMOで本格始動

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鍛冶仕事を体験する女性と小尾祐介さん(右)=茅野市本町の定正

今年4月に発足した茅野市の一般社団法人ちの観光まちづくり推進機構(茅野版DMO)が収益事業に位置付ける滞在交流プログラム「ちの旅アクティビティ」が22日、本格的に始動した。初回は「鍛冶場で打ち込む2日間」と銘打ち、30代の女性2人が23日まで同市本町の金物店で包丁作りに取り組んでいる。DMOは7月中にも旅行業の業務を開始し、宿泊を伴うプログラムの販売に乗り出す。今年度は外国人旅行者や個人旅行の日本人など計700人を誘致する計画だ。

包丁作りは22日、1920(大正9)年創業の金物店「定正」の鍛冶工場で始まった。同社は包丁のほか鎌やくわ、鉈といった農具を昔ながらの手仕事で製造している。参加者は、3代目の小尾幸太郎社長(62)から鍛冶の歴史や刃物に関する説明を聞き、次男で鍛冶職人の祐介さん(32)から実際の作業工程を教わっている。

昭和30年代から使い続ける木造の工場内で、初日は、炉内で熱した刃物の原型をハンマーで打ちのばし、焼き入れを体験した。2日目はゆがみ取りや研磨、柄の取り付けを行い、刃渡り16.5センチの「三徳包丁」に仕上げる。

DMO女性スタッフのフェイスブックを見て、同スタッフと参加した神奈川県小田原市の会社員、伊藤優子さん(33)は「包丁は買うのは簡単だけど、時間を掛けて作られていることが分かった。長く使えて思い入れのある包丁を作りたい」と話していた。

DMOによると、同プログラムの参加費は1万8000円。DMOは委託料を同社に支払い、残りを手数料として受け取る。作業は各日3時間でDMOスタッフ1人が随行した。今後の参加については外国人3組、日本人1組から問い合わせがあるという。

プログラムはこのほか、諏訪信仰に触れるガイドウオーク、信州のこぎり職人の工場体験、泉野槻木舞台と太鼓体験、笹原まち歩きと郷土料理、田舎ホームステイなどを計画している。

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