2018年06月27日付

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流れ星と聞けばロマンチックな印象を抱くが、人類に被害をもたらす落下物は怖い。2013年にロシア南部の街であった惨事を思い出す。飛来してきた隕石が上空で爆発し、建物の窓ガラスが割れるなどして多数のけが人が出た▼およそ40億年前には、小天体の地球への衝突が頻発していた時期があるという。「後期重爆撃期」という名称が激しさを物語るが、実は生命の起源を探る上では重要なできごとで、地球に降り注いだ小天体にアミノ酸など「生命の種」が含まれていたとの説もある▼地球の水はどこから運ばれ、生命を構成する有機物はどこでできたのか―。14年12月に打ち上げられた宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」は、太陽系や生命誕生の秘密を探る任務を帯び、はるか遠く離れた小惑星へと孤独な旅を続けていた▼3年半におよぶ往路航海は順調で、はやぶさ2はきょうにも目的地の小惑星「りゅうぐう」に到着予定だ。JAXAのファン向け特設サイトには、そろばん玉のような形をしたりゅうぐうの画像も公開されている。1年半ほど滞在して、岩石などの試料採取をする▼小惑星「イトカワ」の微粒子採取に成功し、エンジン停止や通信途絶などピンチを乗り越えて10年6月に奇跡的な帰還を果たした先代「はやぶさ」の感動がよみがえる。世界を驚かせた先代を上回る未踏の世界への挑戦がこれから始まる。

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