28日から早出守雄展 岡谷美術考古館

LINEで送る
Pocket

水彩の風景画が懐かしさを呼ぶ早出守雄展=岡谷美術考古館

岡谷市の岡谷美術考古館は28日から、開館5周年を記念した特別企画展「生誕100周年 早出守雄展―早出先生と教え子たち」を開く。戦後、諏訪地方の高校で美術教諭として多くの教え子を育てる傍ら、自ら制作を続けて日展などで活躍した岡谷市長地の画家、早出守雄(1918~1971年)が遺した水彩画をはじめ、デッサンや書、日記など豊富な資料を展示し、画業の全容を紹介。併せて諏訪地方を中心に絵画制作の道に進んだ24人の教え子の作品も展示し、後進に与えた影響にも着目する。

早出は長地村(当時)で生まれ、東京美術学校(現東京芸大)師範科を卒業。戦前は県外で美術教師を務め、現役兵として1944年には大磯沿岸警備隊中隊長に転属した。終戦で帰郷し、岡谷高等女学校(現岡谷東高校)に教師として復帰し、美術教師と制作の道を歩んだ。50年に日展特選、51年に一水会賞、52年には日展依嘱(委嘱)、54年から70年まで計11回、県展審査員を務めた。

展示会では、「町の中に、畑の中に、そして河の岸に画架を立てる。その時その場所が私の唯一の画室である」と本人が語ったように、故郷の風景をこよなく愛して生涯、筆を取り続けた早出の作品35点を展示。昭和20年から30年代の岡谷駅周辺や天竜河畔などの風景画は、「地元の人には懐かしさを誘い、地元以外の人には故郷への郷愁を誘うやさしさにあふれている」(同館)。

教え子の作品は岡谷東高卒業生では画家の宮原麗子さんら7人、岡谷南高卒業生では日本画の折井宏光さんら15人、諏訪清陵高卒業生では平林義男さんら2人の作品を展示する。

展示は8月26日まで。期間中、8月19日には国画会会員で女子美術大学名誉教授の高橋靖夫さんによるギャラリートーク「父、貞一郎と早出守雄」を開く。開館時間は午前10時~午後7時。水曜休館。入館料は一般500円。

おすすめ情報

PAGE TOP